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地中熱を利用したヒートポンプ冷暖房システムは、ヨーロッパ諸国やアメリカでは、十数年前から一般的に普及し、ブッシュ大統領の自宅や軍隊の基地、学校、各国の大使館など大規模なものにも導入されています。その背景には、原子力発電所縮小の動きが強まり代替クリーンエネルギー開発が急務となったことがあげられ、各国では補助金制度や、技術開発の支援を行っています。しかし日本における設置事例は極わずかで、補助金や技術支援といった政策も始まってはいますが、一般には浸透しておらず、地中熱利用ヒートポンプシステムを知らないというのが現状です。
▲地中熱利用ヒートポンプの普及状況

ヒートポンプ利用によるメリット
・CO2排出量の削減
・省エネ等環境保全面での高い評価
・システムが静寂であること
・地下に熱源を持つため隣家に迷惑をかけない

システム導入に関して日本、特に北海道の気候は欧州諸国とほぼ同緯度にありながら、気温がより低く、積雪量も多いため、多くの熱を必要とし、地質も複雑な場所が多いため、高度な掘削作業の技術を必要とし、それらがコスト面にも影響しています。
したがって現在、日本においてこのシステムを導入する際には従来のボイラー式暖房器などに比べ、設置費用が高くなってしまいますが、運用時の費用が安価なため早期のコスト回収が見込めます。さらに欧州諸国では環境問題への関心の高さから、環境対策の一環として導入する場合が多く、日本でもこのような意識を持ち、次世代のための代替クリーンエネルギーへの移行が重要であると考えられます。

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